SONY ウォークマンMシリーズ NW-M505 


 ご要望があったので Mac 関連の話題から少し離れるが、
筆者愛用の WALKMAN を急遽レビューさせて頂く。
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 NC ノイズキャンセリング )対応・16GBメモリウォークマンではあるが、Bluetooth ヘッドセット機能を併せ持ちFMラジオも付いている。
 分かり易く言えば、ウォークマン(本製品)で音楽を聴いていて、電話着信・発信時のみ Bluetooth ヘッドセット に切り替わるということだ。

 言わば、WALKMANBluetooth ヘッドセット のハーフ、一粒で2度美味しいグリコ(年バレ?)みたいな便利な ガジェット である。
 1万円あたりの満足度は iPhone4S を初めて入手した時を超え、ここ5年でトップかもしれない。

 16GBメモリ内の MP3 ファイルをデジタルアンプで直再生するため、再度圧縮する必要が無く、その分 高音質となる。

 本製品は電話プロファイルだけでなく、 スマホ内の音楽を Bluetooth 接続にて聴く A2DP にも対応している。
 Bluetooth の 音声コーデック(圧縮方式はデフォルトが SBC ではあるが、本製品は高音質の圧縮方式である aptXAAC にも対応済み。

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 2015/07/08 06:35 以下1行のリンクを追加 



 音声コーデックと、非可逆圧縮 
 iPhone ( iPod ) は AAC に対応しており、SONY や シャープ等一部の Android スマホ(タブレット)は aptX に対応している。
 aptX はスマホでオン・オフが簡単にできるので比較しやすく、かなりクリアに聞こえるようになる。
オフにすると(スマホとヘッドセット間で) SBC 、オンにすると aptX のはずだ。

 iPhone は iTunes で CD から取り込む際、デフォルトで AAC にて取り込まれる。
 なお、筆者は「設定」で、デフォルトの「iTunes Plus」から少し高音質となる「128kbps」 に変更している。
 つまり、AAC で既に取り込んでいれば、(スマホとヘッドセット間で)AAC に再変更する必要が無い。

 音楽再生プロファイルの A2DP 対応なら、最低限 SBC には対応しているということである。
上記の iPhone の例が解りやすいが、AAC に対応していなければ(スマホとヘッドセット間で)AAC から SBC に再圧縮される。
 実際はもう少し複雑だが、イメージとしては間違っていない。
Android 側が aptX に対応していれば、(スマホとヘッドセット間で) MP3 等から( SBC と比べて高音質ではあるが) aptX に再圧縮される。
 Apple Lossless や FLAC 等の「可逆圧縮」でなければ、圧縮される度にどんどん音質は劣化していく。


 理想は、Apple Lossless や FLAC 等「可逆圧縮」対応の iPod nano や 軽量WALKMAN !  
 ハイレゾ対応 とはこういうことだ。もちろん、それに見合うアンプやD/Aコンバータを内蔵する必要があるが…
 Bluetooth ヘッドセット機能を併せて持っていれば、筆者のニーズとしては完璧だ。
 ハイレゾ対応の Galaxy S6 edge をモニターで約1ヶ月間お借りしていたが、ハイレゾ対応のイヤホンを用意すれば 誰でも判るほど音質が段違いだった。
 ハイレゾ対応イヤホン「 final audio AdagioⅢ 」にて、 NCオフ で聴き較べてみた!
 本製品の MP3 (320kbps) と比べると、 FLAC はCD音質に近い。
 「可逆圧縮」の場合、MP3AAC と比べデータサイズが大きくなるので、最低64GB、できれば128GBは欲しい所だ。
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 購入前に、ソニーストア名古屋へ! 
 「ガジェおた」になるまでは「オーディオおた」だったので、ウンチクに走って申し訳ない。
 断っておくが、1年位前の話である。 感動や印象が薄いのも…
 SONY のNC対応ヘッドセットを購入することはほぼ確定していたが、ヘッドセット対応ウォークマンである NW-M505 か、純粋なNC対応ヘッドセットである MDR-EX31BN のどちらにするか決めかねていたからだ。
 疑問点もあったので、市内ではあるが繁華街の「栄」にある ソニーストア名古屋 へ休日に出向いた。

 ソニーストアのお兄さんはそんな私を優しく出迎えてくれ、私からの問いにも、NC (ノイズキャンセリング) チップとNC 対応ステレオイヤホン は同等のものだと即答してくれたのだ。
 ついでに、Xperia Z2 もほぼ同じ機能のチップが内蔵され、NC 対応ステレオイヤホン もキャリア型番になるだけで同等品だとも…
 さすが、直営店の店員さんだ。この辺りはアップルストアに通じる所がある。

  NW-M505 で内臓16GBメモリに入れた音楽を聴いている時に電話着信があったらどうなるかも教えて頂いた。
 音楽をミュートして着信音が鳴り、有機液晶に表示される相手の電話番号を確認して「再生・一時停止」ボタンで電話応答、「戻る」ボタンで電話を切ることができる。
 そのあと、自動的に音楽再生に戻るとも…
 また、電話をかける際は音楽を一時停止しておいて、スマホ本体からかければOKらしい。
  MDR-EX31BN の(スマホとの)通常ヘッドセット機能も、 NW-M505 は持っていることも教えてくれた。
 しかも、Bluetooth 接続するスマホは予め複数登録でき、簡単に切替可能らしい。

 この時点で数千円ほど高いが、ほぼ NW-M505 に決めていた!

 あとは、ノイズキャンセリング効果と音質を確認するだけだ。
 モニターしたいのですがと伝えると、上記2つのヘッドセットとXperia Z2 でモニターできるよう用意してくれた。

 わざと NC をオフにした後、オンにして効果を確かめたのだが、これが本当に凄い。
 むしろ音楽を一時停止した方が、一瞬にして静寂に包まれて 判りやすいのだ。

 音質は 有線の NW-M505 と Xperia Z2 との違いははっきりと判らなかったが、専用アンプ等を積んだ NW-M505 の方が若干クリアなような気がした。
  MDR-EX31BN は Bluetooth 無線接続で Xperia Z2 と接続し、AAC よりも高音質と言われる aptX を使用してみたが、有線と無線は比べてはいけないらしい。
 音が薄っぺらくて広がりがなく、いわゆる安っぽい音なのだ。
 それでも、既に持っていた SBC のみ対応したヘッドセットよりかはマシなはずなのだが…
 モニターが終わったらまた声を掛けてくださいとのことなので、1台毎に10分間ずつ計30分ほど試聴させて頂いた結果だ。

 店員さんにお礼を言い、ソニーストアを後にした。
 さすがに定価購入はできず、ヤマダ電機の蚤の市で頂いた2万ポイントで後日購入した。
 専用ネックストラップを同時購入し、保険にまで入ってしまった。
 つい、ポイントだと無駄遣いしてしまう傾向がある。反省せねば…
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 購入後のレビュー 
 WindwosPC に「MediaGo」アプリをインストールすると、CD取り込み時に可逆圧縮の FLAC を選択できる。
 ただし、 NW-M505 はハイレゾ対応機ではないので、最高音質でも MP3 (320kbps) でメモリ格納されることになるが…

 Bluetooth 経由による劣化音質と比べると、高音質!
 人によって音の好みもあるので、ソニーストアで試して欲しい

以下、特徴をまとめてみた!
・ MP3 (320kbps) をフルデジタルアンプ「S-Master MX」で鳴らせる
・デジタルノイズキャンセリング機能で、電車やバスの騒音を約98%オフ
・静かになるため、音量を抑えることができ、耳にも優しい
・自然で広がりのあるクリアなサウンドを再現「クリアフェーズ
・引き締まった力強い重低音「クリアベース
FMラジオも楽しめ、FM補完放送 (AM) にも対応
シャトルスィッチを回すというかひねる操作がなかなか快適(ジョグダイヤルっぽい)
マルチポイントマルチペアリング対応
505型番とバイオレットカラーが、往年のソニーファンの心をくすぐる
 (筆者は、Vaioノート505 をデザインだけで即買いした過去がある)


 最後に欠点も述べておく。
・電話音声が くぐもった声となる
マイクの感度が良くないので、ネックストラップでぶら下げたまま口に近づけて対応
電池持ちが連続再生で6〜7時間 (購入直後は7〜8時間位だったかも…) 
・マイクロUSBで充電はしやすいが、そのマイクロUSB端子を隠す蓋が貧弱
有機ELディスプレイの輝度が最新スマホと比べて劣るので、炎天下では日陰のみ判読可能
 

それでも、FLAC 等のハイレゾ対応の後継機を発売してくれたら、買いますよソニーさん!
バッテリーがへたる前に、64GBか128GBメモリでお願いしますね。 


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// アタル 


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